グロースキャピタルの支援を得て 世界制覇の覚悟を決めた
いま、投資市場はスタートアップ企業に熱い視線を送っています。ただ、「そればかり」になっていませんか? 成長を追求し、そのための出資を求めているのはスタートアップ企業だけではありません。本企画では、設立からの長い戦いを経て、なおベンチャースピリットを失わず、さらなる成長をめざす「大人ベンチャー」を取材。その成長戦略のリアルに迫ります。
レッドフォックスの成長戦略を追う記事の後編。世の中にない新しいサービスを提供する――。そのためのパートナーとして、短期的な視点にかたむくベンチャーキャピタルも、上場企業グループとしての整合性を求めるコーポレートベンチャーキャピタルも、最適なものではありませんでした。そこでレッドフォックス代表の別所さんがとったのが、グロースキャピタルという選択肢。新たなパートナーを得た別所さんがめざすものは、世界制覇だといいます。その詳細を聞きました。

マジョリティをとらないファンドの利点

──2019年2月、レッドフォックスはコーポレートベンチャーキャピタルからグロースキャピタルへと株主構成を変えました。どんな変化がありましたか。

経営が楽しくなりました(笑)。四半期ごとに親会社の担当者とやり合わなくてすむようになりましたから。きっと相手もそう思っているでしょうけど(笑)。いまでは、WMパートナーズ代表の徳永さんから、今後の事業展開に対する相談に応じてもらったり、アドバイスをもらったりすることができるようになりました。とくに、月次収益をさすMRRや、解約率をさすチャーンレート、あるいはライフタイムバリューといった、SaaSビジネス特有の経営指標に着目して議論ができるのは心強いところです。

あくまでレッドフォックスの企業価値を高めるための相談・助言というスタンス。だから、いまは経営がとても楽しいんです。

──WMパートナーズは、マイノリティでも出資するファンドです。

私たちベンチャー起業家からすると、大変にありがたいこと。たとえば、バイアウトファンドであれば、過半数以上の経営権を取得し、新たな経営陣のもとで事業を再展開することもありえるでしょう。しかし、私たちはサラリーマン社長ではなく起業家。自分でリスクをとって、まったく新しいビジネスを生み出しているのです。マジョリティをとられて、株主からあれこれ志にそぐわない指図をされるのであれば、やる気がなくなりますよ(笑)。そんな事態になったら、別の会社をつくってゼロからまた違う事業を始めますね。

日本市場でIPOを果たすメリット

──強力なパートナーを得たことで可能となる、今後の『cyzen』の販売戦略について教えてください。

2019年は、オウンドメディアの構築や広告出稿といったマーケティング分野への投資を本格化させます。『cyzen』の拡販については、「勝負の年」と位置づけているんです。『cyzen』は、決裁権をもつ中間管理職をとびこえて、最前線で働く現場の人たちにこそ大きなメリットがある。オウンドメディアや広告でユーザー事例を紹介していくことで、このメリットが伝播していくようにしたい。そして、ユーザー自身が『cyzen』の機能拡張に関与し、ほかの客を紹介してくれる仕組みに発展させる計画です。

 ──出口戦略はどのように考えていますか。

IPOを視野に入れています。というのも、長期的な成長目標として「世界制覇」を掲げているからです。日本のIPOマーケットは米国をはじめ海外各国と比較して、「売上高が比較的、小規模でもIPOしやすい」という特徴があります。ある程度の売上高に達したときIPOを果たし、「日本の上場企業です」という看板を掲げて海外に打って出る。海外のライバル企業は、上場までのハードルが高いので、私たちが有利になりえるのです。

世界制覇を果たし、『cyzen』を世界中の人が使っているプラットフォームとして普及させ、『cyzen』を使って働くのが当たり前の世界を生み出すことが目標です。そのときは、『cyzen』はもうスマートフォン上で動くアプリではなくなっているかもしれません。インターネットをめぐる環境は変化のスピードが速い。ついこの間まで、パソコンで表示することを前提としたWebの時代だったのに、いまはスマホの時代。近い将来には、スマートグラスに代表されるウェアラブル端末が普及するでしょう。すでに私たちはスマホの次をみすえて、技術的な開発を進めているところです。

 ──壮大な構想ですね。では最後に、社歴が長く、「ベンチャー精神が薄れてきている」と感じている中小・ベンチャー企業の経営者に向けて、アドバイスをお願いします。

まずはビジョンを再構築することですね。創業したときのビジョンやビジネスモデルは、時代の変化の流れのなかで、古いものになっているかもしれません。改めて、「自分がなにをしたいのか」「どんな社会をつくりたいのか」を見つめ直し、いまの時代に求められ、自分にしかできないビジョンを再構築してください。そのうえで、そのビジョンを達成するために、いまの時代に最適なビジネスモデルを明確にする必要があるでしょう。

そして、覚悟を決めること。新たなビジョンのもとで新しいビジネスを始めることは、またゼロからやり直すということ。「ゼロクリアー、リセットをおそれない」。それには準備が必要でしょう。私が事業をピボットしてやり直したとき、家財道具をすべて売り、六本木ヒルズから狭い部屋に家族で引っ越し、月給25万円にして退路を断ちました。

たとえ失敗しても、「健康」「信用」「やる気」、この3つがあれば、いくらでも再起可能なはずです。だからこそ挑戦できるのです。私の場合には創業期の初心に戻り、おそれを克服するには、環境と習慣そして金銭感覚も、創業期に戻す必要がありました。ビジョンと覚悟と志をわかち合える仲間がいれば、必ず成し遂げられると確信しています。

レッドフォックス株式会社
設立/1989年5月
資本金/3億6,041万500円
従業員数/30名
事業内容/営業やメンテナンス、輸送などすべての現場作業をスマートフォンで革新する 『cyzen』の世界展開
URL/https://www.redfox.co.jp


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