夢はかなう
月着陸船、クレジットカード、太陽光のエネルギー活用、電気自動車、通信衛星、オンデマンドTV…。これらの共通項はなんでしょう? 答えは「SF小説に書かれ、100年以内に実現した“夢の技術”」。成功哲学の祖、ナポレオン・ヒルは「人間が思考したものは必ず実現する」と言っていますが、最初はSF小説家の思いつきにすぎなかったのに、いまや私たちの暮らしのなかにフツーに存在しているもの、になっています。しかし、夢や思考といった、現実にはカタチを結んでいないモノ・コトを成就させ、「ゼロイチ」をつくりだすためには、途方もないエネルギーが必要―。
それを体現しているのが、GMOインターネットの創業者で、9社の上場会社を含む107社で構成するGMOインターネットグループ代表の熊谷さん。20歳の頃に自分の夢を手帳に明文化し、絶えず見返したといいます。そして思考したものをひとつひとつかなえてきました。その途中では、ローン・クレジット事業の失敗で、400億円の損失を出し、個人でおよそ170億円を会社に投入するといった悪夢のような経験も。その経営再建劇は、奇跡と言われました。
「夢はかなう」という言葉には、人を勇気づけるロマンチックで甘い響きがあります。そして、熊谷さんから発せられるとき、そこには「オレはあきらめずに夢をかなえることに挑戦している。キミにも必ずできる」と背中を押してくれる熱いメッセージも込められているように感じます。