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2017/3/22

新しいビジネスは頭の中から生まれない

KLab社長 真田哲弥の経営ブログ 「次の一手」の泉 第1回

KLab株式会社 代表取締役社長 真田 哲弥(さなだ てつや)

新しいビジネスは頭の中から生まれない

PHOTO:INOUZ Times

僕が長年続けている習慣の一つに、初めての人と会ってゆっくり話をしたら、必ずお土産を手渡す努力をする、ということがあります。 お土産と言っても菓子折りなどではありません。僕が手渡すお土産とは、相手にとって役に立つアイデアのことです。しかも、経営にとって「次の一手」になり得るアイデアです。 いつも出来ているわけではないけど、そういう意識を持ち続けてきました。

この長年続けてきた習慣をネット上に再現してみようという試みがこのブログです。

「イマサラBlog」の理由

最近は、こんな僕が大学や経営大学院、カンファレンスなどで「起業論」を講義することがあります。 自分が経営しながら突き当たった問題などを普遍化し理論化すると、一端に経営学っぽくなったりする。 でも、全く面白くない。そんな講義はつまらなくて学生にも人気がない。

今回の企画は、人と出会って、その人の会社の個別事情の話を聞きながら、その中で「次の一手」を一緒に考えていく、そんな普遍化も一般化もしない、お話です。

でも、いまさら、なんでブログなの? 良い質問ですね(笑)。 僕が伝えたい事は、イメージや雰囲気ではなくて、長文の文字に耐えうる情報やアイデア。 だからInstagramでもYouTubeでもTwitterでもなくてイマサラBlog。

原価はゼロでも高価なモノ以上の価値

僕が続けてきた習慣、初めての人と会ってゆっくり話をしたら、必ずアイデアというお土産を手渡す努力をする。 これは、もちろん相手のためにもなることですが、相手のためだけにやっている慈善事業ではありません。 これには自分にとって2つの良いことがありました。

1つは、相手が喜んでくれること。 初めて会った人の役に立つことを言おうとすると、相手の言うことを真剣に聞かなければなりません。 相手のビジネスをちゃんと理解しなければなりません。

その姿勢が相手に伝わります。 初めて会った人から提案を受けることは稀らしく、僕から提案を切り出すと、驚かれることが多い。もちろん先輩経営者にも遠慮なく提案します。

たまに「なんでそんなに人脈があるんですか?」と聞かれることがあります。 世の中に蔓延するハウツー本では、人脈をつくるためには、会ったその日の内にメールを書きなさい、というようなことを教えている。筆不精の僕はそんなことは滅多にしません。

ぼくは、ただ、相手の役に立つアイデアを渡しているだけ。金銭的に高価なお土産は相手にとっても重いので長続きする関係にはならない。

アイデアの原価はゼロ円。それでいて、時にして金銭的に高価なモノ以上の価値があります。 自分を一生懸命売り込むより、相手のことを一生懸命考えること。これは、とても良い人間関係をもたらします。

“真田流経営”を教える経営塾ではありません

PHOTO:INOUZ Times

2つ目の良いことは、自分の成長に繋がること。 僕は、自分より10歳も20歳も若い方でも、自分と異なる専門性を持った方々の言うことを出来る限り真剣に耳を傾けるようにしています。 それが勉強になることも多いし、刺激になることも多いからです。本やニュースメディアを読むより、刺激になります。 一緒になって課題を考え、アイデアを出すことは自分にとって良いトレーニングになります。 筋トレのように負荷をかければ、発想力は伸びていきます。

今回のブログでやりたかったことは、私が先生となって生徒に真田流経営を教える経営塾ではありません。 私が対談相手の若手経営者と一緒になって、経営課題について考え、自分自身も鍛えていくという切磋琢磨の場です。 読者のみなさんも一緒に考えてみて下さい。

一緒に考え課題解決の提案をします

実は、2005年から2007年まで「ベンチャー起業の秘訣!無料アイデア付き」というブログを書いていました。今回のブログは、その続編という位置づけです。

「ベンチャー起業の秘訣!」は、起業した人、起業したい人などから人気を集め、結構なPVがありました。 その当時、「起業」という言葉でググると「ベンチャー起業の秘訣!」がトップ表示されていました。 そのブログの記念すべき第1回の記事が「新しいビジネスは頭の中から生まれない」というタイトルでした。

まさに、今回のブログのコンセプトも「新しいビジネスは頭の中から生まれない」です。 沢山の経営者のみなさんと会って、お話を伺い、一緒になって課題を考え、提案をするという活動をしていきたい。 そういったフィールドワークを通して、また新たなビジネスアイデア、ビジネスチャンス、ビジネスアライアンスが生まれていくはずです。

対談相手の若手経営者と読者の皆様の成長機会になると同時に、私もまだまだ成長していきたいと願っています。

真田 哲弥(さなだ てつや)

KLab株式会社 代表取締役社長

関西学院大学在学中に様々な企画やビジネスを手がけ、19歳で起業。その後さまざまな成功と挫折を経て、インターネットの可能性に着目。1997年株式会社アクセス(現:ACCESS)へ入社し、33歳で初の会社員生活をしながら、インターネット技術を学ぶ。1998年株式会社サイバードを設立し、取締役副社長兼CTOに就任。2000年にKLab(クラブ)株式会社の前身となる株式会社ケイ・ラボラトリーを設立、代表取締役社長CEOに就任。2011年東証マザーズ上場後、2012年東証一部に市場変更。数々のヒットゲームタイトルを生み出す。現在はモバイルオンラインゲームの企画、開発、運営を主力事業とし、世界各国へ提供。ゲーム事業にとどまらず、新規事業開拓にも積極的に取り組んでいる。

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