企業と企業の出会いの場
―eiiconのアイデアが生まれた経緯を聞かせてください。
日本全国すべての企業や経営者の方がオープンイノベーションを活用できるプラットフォームを創りたい。そんな想いから誕生しました。「企業と企業の橋渡し」を行うことでオープンイノベーションにまつわる課題解決をeiiconは目指しています。
―なぜ、オープンイノベーション領域に進出したのですか。
当社は創業以来、採用という経営課題の解決に貢献するため「人材と企業の橋渡し」を行ってきました。長年培ってきたそのリソースやノウハウはオープンイノベーションのマッチングにも活かせるからです。
企業同士がたがいの強みを活かして新しい価値を創造するオープンイノベーションは、当事者である提携企業の成長を促すだけではなく、社会をよりよい方向へと革新する大きな可能性を秘めています。しかし、いまその恩恵を受けているのは、おもに都市部のベンチャー企業に限られているのが実態です。
なぜなら、地方の企業や中小企業の多くは、都市部との距離の壁、オープンイノベーションについての情報格差、大企業との関係構築などに課題を抱えているからです。このままではオープンイノベーションの波に取り残されてしまう。そう危惧しているのは私だけではありません。
でも、人材マッチングを通じて経営課題の解決をサポートしてきた当社の経験や知見は、そうしたオープンイノベーションを取り巻く課題解決にも役立つはず。また、ある個人的な経験も、私にとってeiiconを立ち上げる大きな原動力となりました。
―どのような経験をしたのですか。
私の地元では親戚含め製造業に従事している人間が多く、地方と東京の壁や、社外との連携の壁を知る機会が昔からよくあったのですが、実は私の父は製造業を営む地方の中小企業の経営者。都心に本社をおく大企業との事業提携の話は身近な話題でした。
父は今、提携先を見つけ、海外展開を始動させるなど、新しいパートナーと拓けた可能性に向かって意気揚々とチャレンジしています。そうした経営者を間近で見て知っているだけに、多くの地方企業の経営者の方に、社外との連携の機会、オープンイノベーションの機会を提供したい。いま、心からそう思っているんです。
「キーマン」とつながる
―eiiconの特徴を教えてください。
提携したい企業を見つけられるだけではなく、担当者とすぐにコンタクトがとれる点などです。ちなみに登録をはじめ、多くの機能は無料で利用できます。立ち上げまでに大企業、スタートアップ、ベンチャー企業、地方企業、中小企業など、たくさんの企業の経営者、担当者の方たちにお会いしました。そこで浮き彫りになったのは「最適なパートナーと出会えない」ということ。
その原因は「自社にどんな強みがあるのか」「どんな提携企業を見つけたいのか」。それを広く発信できる仕組みがないことに尽きます。さらに「コンタクトすべきキーマンがわからない」ことも大きな課題でした。
そこでeiiconでは、企業PRや提携先の検索ができるほか、どのような企業と提携すべきかについて無料でレコメンド。主要キーマンとコンタクトできるチャット機能も実装しました(一部有料)。これにより、業種や規模を問わず、多くの企業がオープンイノベーションを使いこなし、自走できる仕組みづくりができたと自負しています。
―今後の展望を教えてください。
オープンイノベーションが普通の選択肢として認知される。そんなワクワクするようなビジネス環境の構築に貢献したいですね。そして、ゆくゆくはeiiconから世界を席捲するような企業や事業が生まれる。そんなプラットフォームにすることが目標です。
オープンイノベーション、事業提携先を無料で探せるWEBサービス
「eiiconで変わる」オープンイノベーションのあり方
「eiicon」はオープンイノベーションのパートナーを探せるプラットフォーム。各業界・数万社の企業データベースを持つ、パーソルグループの株式会社インテリジェンスが立ち上げたWEBサービスです。
企業情報をはじめとするミッションや、事業成長に必要なリソースなど、さまざまな情報を登録することができ、それらの情報を発信し合い、企業同士が繋がることができる場。それが「eiicon」です。
具体的には、検索サイトのように「検索タグ(IoT/AI/Fintech)」や「業種(メーカー/不動産)」といった、さまざまな軸でパートナーを探せることができ、企業とのメッセージのやり取り・アポの調整ができます。 そしてこれらの企業間のコンタクトを通して事業提携などが発生しても費用負担はなしで
無料で使えます。
※広告モデルなど一部有料プランはあり
WEBサービスだからこそ、場所を問わずネットワーキングができ、企業とつながることができるサービス「eiicon」。オープンイノベーションの「第一歩」として、重宝される時代がきた。