全体では“NO!”が7割以上に
アンケートはYES・NOの2択から回答を選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。結果は「有意義です」との回答は29%、「有意義じゃないです」との回答が71%にのぼり、NOの意見が7割以上を占めました。
【質問】
あなたの会社の社内会議って有意義?
【回答】
YES(有意義):29
NO(有意義ではない):71
━【調査概要】━━━━━━━━━━━
調査対象:全国の成人男女を対象にしたインターネットリサーチ
平均年齢:37.2歳
性別 :男性44人、女性56人
職種 :正社員
回答数 :100サンプル
調査内容:「社内会議」に関するアンケート
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20代回答者の8割以上が“NO”
アンケート結果を年代別にわけて分析してみました。すると意外な傾向がわかりましたよ!
まずは20代の「有意義じゃないです」の回答から気になるコメントや目を引いた意見を抜粋して紹介します。どうしてなの?
20代「有意義じゃないです」
・会社からの一方的な情報発信なので向上心がわかない。(20代/女性)
・会議の前に参加者に根回し、会議では決定事項を確認するだけ…「会議」とはいえない。(20代/男性)
・ほとんど雑談です。社内会議はただの自慢ばかり。(20代/男性)
一方的な“聞き役”だったり、自分の意見を表明できないことに20代の若手社員はフラストレーションを感じているようですね。20代の「有意義です」との回答では次のようなコメントが目を引きました。
20代「有意義です」
・日々の業務の中で問題があった箇所を議論し、次につなげることができるからです。(20代/男性)
「有意義です」と感じるキーワードは「話ができる」「議論する」という言葉のようですね。
ちなみに、今回のアンケートでは20代の回答者の8割以上が“NO”と回答。ほかの世代に比べて多いという結果になりました。
30代は約4割が「有意義」と回答
次に30代回答者のYES・NOのコメントを抜粋して紹介します。
30代「有意義じゃないです」
・有意義とは言いがたい。他部署の報告とか聞いても意味がない。(30代/女性)
・会議で決まったことをヒラ社員に全く報告してくれない。ただ時間潰しでやっているとしか思えない。(30代/男性)
・議題はあるが、ゴールが明確にされていないからいつも最後はぐだぐだ。(30代/男性)
結論ありきの形式化、結論がでないグダグダ、自分の業務に関係がない―。30代の中堅社員は「実りなき会議」に不満を抱いているようですね。では、YESと回答した30代の回答者は、どんな点を評価しているんでしょう?
30代「有意義です」
・決裁者と意見交換ができる場だから。(30代/男性)
・共通理解を得るためには必要。時折だらだらすることがあるので、要点をまとめて行ってほしい。(30代/女性)
・みんなかなり意見を言い合ったりして充実してる。(30代/男性)
30代回答者の「有意義です」とのコメントでは「意見を言い合う」「認識を一致させる」「効率的に進める」といった言葉がキーワードになっているようです。
30代回答者の約60%がNO、約40%がYESと回答しており、20代の回答者に比べて「有意義です」と考えている割合が多いことがわかりました。20代のときより仕事の権限や責任が増え、会議における自分の役割が増えたことがYESの回答が増加する背景にあるのかもしれませんね!?
“辛口コメント”が目立った40代以上
最後に40代以上のコメントを続けて紹介します。
40代以上「有意義じゃないです」
・会議自体は無意味ではないが、会議するほどのないことで会議をしている。(40代以上/男性)
・何も決まらなかったり、ただ、困ったことを共有するだけになっている。(40代以上/男性)
・決めなければならないことは先延ばし。改善案を出す人がいても、役職者は面倒くさそうにしている。(40代以上/女性)
40代以上「有意義です」
・有意義な会議がほとんどだが、トップが参加する会議は自慢話や現実との乖離が多く、ムダだと感じることが多い。(40代以上/女性)
・評価は難しいが、まあ別に遊んでるわけではないのでそれなりに有意義だと思う。(40代以上/男性)
年代が上になるほど「会議そのもののあり方」がYES・NOの評価に影響しているようですね。ちなみに40代以上回答者の約7割がNO、YESは約3割でした。
このアンケート結果をある経営者に見てもらい“社長のホンネ”を聞きました。
「社内会議は有意義ですか?」アンケートを見た社長のツブヤキ
よく「ムダな会議が多い」って言われますけど、「ムダな会議はない」って思うんですよ。人間、顔を合わせたら自然とコミュニケーションが発生するじゃないですか。「最近、どう?」とか「なんか、おもしろいことない?」とかでもいいんですよ。SNSでそんなことをつぶやいてもスルーされるのがオチだけど、会議ってコミュニケーションを強制的に発生させる場だから、ちょっとしたひとことからSNSとかでは行われないような意見交換や情報交換が生まれ、思ってもみなかったヒントやアイデアが見つかることもあると思うんですよね。そうした“世間話”は会議じゃなくてもできるんじゃないか、という意見も正論だと思いますよ。でも、逆にメールやSNSなどの間接的なコミュニケーションを取る頻度が増えているからこそ、顔と顔を合わせて直接議論することが重要になってきてると思うなぁ。もちろん本当にダラダラした世間話に終始する会議は、まったくのムダ。必ずしも結論は出なくていいから、会って議論する姿勢は貫かないとね。
それに、クチではどう言ってようが顔を見ればその人のホンネって、大体わかるじゃないですか。そんなこともあってムダな会議はないって思うんですよ。
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