70%の人が「踏みとどまりました」と回答
最初に、回答結果のまとめから紹介します。「踏みとどまったことがある」と回答した人が7割に達しましたよ!
【質問】
職場を辞めるのを踏みとどまったことはありますか?
【回答数】
YES:70
NO:26
その他:4(辞めたいと思ったことがない、など)
━【調査概要】━━━━━━━━━━━
調査対象:全国の成人男女を対象にしたインターネットリサーチ
平均年齢:35.6歳
性別 :男性44人、女性56人
職種 :正社員
回答数 :100サンプル
調査内容:「辞めるのを踏みとどまったことがあるか」に関するアンケート
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思い直したきっかけは「話し合い」
踏みとどまった経緯や理由はいくつかのパターンにわかれるようです。もっとも多かったのは「上司に説得されて」というものでした。
上司のアツイ説得
・悩みを打ち明け、相談した上司から指導やアドバイスが繰り返しあり、気持ちが和らいだ。(40代/女性)
・上司に辞めないでほしいと懇願されたので考え直すことにした。(30代/女性)
部下と向き合う上司の姿勢が踏みとどまる決め手になったみたいですね。
また、具体的な改善をしてくれたので踏みとどまったという回答もありました。
言ってみるもの!?
・上司に体が持たないことを告げ退職したい旨を伝えたら、業務の見直しや負担軽減を計ってくれた。(40代/男性)
・給与が不満で辞めようと思ったが、辞める前に聞いてみようと昇給の願いを出したら昇給した。(30代/男性)
いろんなドラマ
もうひとつ、踏みとどまった理由で多かったのは“先立つモノ”への不安でした。
辞めるかべきか、辞めざるべきか…
・家族の存在です。辞めたら家族が路頭に迷うと頭によぎったからです。(20代/男性)
・生活のためです。同じくらいのお給料が出る話があればすぐに辞めていたかと思います。(40代/女性)
・来年度から給与の見直しがあるとの噂を聞いて踏みとどまりました。(20代/女性)
忍び難きを忍び…。という心境みたいです。
こんなユニークな回答もありました。事実は小説よりも奇なり、ですね!
ドンデン返し!
・給料が低いのでやめようと思ったが、それを社長に相談したら給料が倍になるように手配してくれた。(20代/女性)
・人事の人に引き止められました。ケーキをごちそうになりました。(30代/男性)
・直属の上司から圧力をかけられて精神的なダメージを受け、会社を辞めてやろうかと思ったが、自分が無職になって損をするのは理不尽だと思いとどまった。(40代/男性)
いろんなドラマがあるんですね!
「辞めるの辞めない」理由は?
「踏みとどまらなかった」という回答もいくつか抜粋して紹介しましょう。
決心したことなので
・会社の方針に嫌気が差し、自分に正直でいたいと考えて退職しました。その後、苦労しましたけど。(30代/男性)
・辞めると決めたときは本当の覚悟を決めたときなので踏みとどまることはない。年度末退社を考える程度。(30代/女性)
・周りの人たちには迷惑をかけてしまうと思ったが自分の人生、好きなように生きたかった。(30代/女性)
このアンケート結果をある経営者に見てもらい“社長のホンネ”を聞きました。
「会社を辞めるのを踏みとどまったことがありますか?」アンケートを見た社長のツブヤキ
なにごとも、本人は深刻に悩んでいても、ちょっと客観的に見れば意外とそれほどじゃなかったりすることのほうが多いじゃないですか。だから70%の人が会社を辞めるのを踏みとどまったという結果になっているんじゃないですかね。「会社、辞めようかなぁ」と思うのは特別なことじゃないと思うよ。迷ったり、悩んだりする、それが人生だからさ。なんちゃって。以前にINOUZ Timesで「辞めたいという人を引き留めますか?」というテーマで社長アンケートをやったじゃないですか。半分近くの社長が「引き留めません」と回答していたけど。だから、今回の社員アンケート結果からもわかるように、悩んでいる本人と向き合って話しあえば相当な確率で踏みとどまってくれる可能性が高いというのは、多くの経営者にとっては意外だったかもしれないよね。
踏みとどまってくれた人は、迷いを吹っ切って仕事に集中してくれるから、以前よりイキイキしていることが多いと感じるなぁ。だから「辞めるの辞めた」は全然、悪いことじゃないと思うよ。うん。
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