「ほかの会社はどうしてるんですかね…」
知り合いのあるベンチャー社長が先日、こぼしていました。
社内での三角関係がもとで最近、社内の人間関係がギクシャクしているのだとか。
その会社は社員数12人。そのうち、3人がもめているとなると、確かに社内の雰囲気は悪くなりますよね。
職場の人間関係には、日頃からかなり気を遣ってきたこの社長。「恋愛が仕事へのモチベーションを高める」と、社内恋愛も容認派でした。
しかし、いったん関係がこじれてしまうと、事情は一変。ことは大人の男女の問題だけに、安易に口出しもできず、悩みを深めるなか、ポツリと一言。
「よそは、どうしてるんですかねぇ」
それならば、ということで今回、INOUZ Times編集部ではベンチャー社長100人に、「社内恋愛はありですか?なしですか?」を直接聞いてみました。
結果はどうなったでしょうか?
社内恋愛を促すリーダーになる社長も
アンケートの結果、8割以上の社長が社内恋愛を「あり」という回答でした。
それでは具体的にどんな意見があったのでしょうか?一部抜粋してご紹介させていただきます。
■あり派の意見
・止めてもするものはするので
・昔、自分もそうだったから
・社内の結婚が増えれば雰囲気もよくなるので
・自由にしたらいい
・禁止する事でもない。ただ、付き合うからには結婚するぐらいまでの覚悟で
・(自分が)社内恋愛推進委員会のリーダーをしている
あり派の意見としては、「自然に発生するものなので認めている」という意見が多かったですね。
中には社内恋愛を促す「社内恋愛推進委員会」のリーダーをしているという社長までいました。(笑)
社内恋愛が職場の人間関係を活性化させる一つの方法であるという認識が、広く浸透しているようですね。
一方、なし派の意見にはこのようなものがありました。
■なし派の意見
・無駄に気を遣うため。
・社内がギクシャクしてしまう可能性がある
・“あり”と言っているが内心はなし。
・別れたときに社内に空気が悪くなる
・30人以下の会社はインパクトが大きいから。
・小さい規模だと波風が立つので
・別れた後にどちらかが辞める可能性があるから
一方、なし派の意見は、総じて社内の人間関係を気にしているものでした。
あり派の“社内活性化”という意見に対し、なし派の社長は、社内恋愛をすることで社員さん同士の関係が悪くなる事を懸念しているようです。「職場環境に与える影響を考えている」という意味では、全く同じ考え方ともいえますね。興味深いです。
結果を分析してみると、“なし”という回答は、従業員数が20名以下の会社の社長からのものが多かったようです。
なかには、こんな刺激的な回答もありました。ご紹介させていただきます。
・地方へ転勤させると伝えても、それでもなお付き合って結婚するのは認めざるを得ない
「自分にとって戦いの場で、社内恋愛なんてもってのほか!仕事中はしっかりと仕事に打ち込むべきだ!」ということですね。
確かに、仕事そっちのけでし、フワフワと恋愛にうつつを抜かしている社員さんがいたとしたら、「120%仕事にはげんでくれ!」と一喝したくなる気持ち、わからなくもないです。(苦笑)
この回答は、社長の仕事に対してのプライドが感じられますね。
また、「ハードプレッシャーをかけても、それでも付き合い続けるカップルは認める」というのは、社員に対する社長の“愛情”が読み取れるような気がしませんか。社員さんに恋愛への本気度を問う“親心”、伝わればいいですよね。
以上、「社内恋愛はありですか?なしですか?」
いかがでしたでしょうか。
あり派・なし派、それぞれ意見がありましたが いずれも“社長として会社の雰囲気を考えている“ ということが良くわかりました。にもかかわらず、分かれてしまう立場。社内恋愛、確かになかなかむずかしい問題ですね。
ところで…
この社内恋愛が成就し、ふたりが結婚することになったとき、社長は社員の結婚式のご祝儀いくらつつんでいるか、気になりませんか?”こちら“でも社長のリアルな声を集めましたので参考にしてください!