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意外と「フレックスタイム」は賛否両論

「フレックスタイム制度は必要ですか?」社員100人アンケート
INOUZTimes編集部
意外と「フレックスタイム」は賛否両論

フレックスタイム制度は、およそ30年前からスタートとした歴史ある制度。「柔軟で効率的な働き方」を支えるとされ、「働き方改革」の元祖、先駆けです。しかし、最近、導入企業数は減少傾向。問題点やデメリットも指摘されています。フレックスタイム制度って本当に必要なの? 100人アンケートの結果からわかった「社員の意外なホンネ」をお届けします。

最初におさらい!「フレックスタイム制度」とは?

【概要】

フレックスタイム制度とは、労働者が自分で就業の開始時間と終了時間を自由に設定できる制度のことです。労働基準法第32条の3に定められている変形労働時間制の一つで、就業規則、労使協定に明記が必要。一定期間の間に働く総時間数さえ条件を満たしていれば柔軟に働き方を選ぶことができます。管理する側は1日毎ではなく、1ヵ月を上限とする清算期間内での総労働時間を元にして時間外労働などを管理します。

研究職やクリエイターなど労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない専門性の高い職種などに適用され、時間配分を働く人に大幅にゆだねる裁量労働制とは異なり、事務職などあらゆる職種の人たちが対象である点もフレックスタイム制度の特徴。出社時間や退社時間を任意で決めていい一方で、コアタイムを設置して運用している会社が多いようです。

【メリット】

就業時間をかなり自由に設定できるため、出社前や退社後に子どもの送り迎えをしたり、介護に時間を充てたりするなど、ライフステージの変化に合わせた働き方ができるのが大きなフレックスタイム制度の大きなメリットです。また、朝活や習いごとなどスキルアップのための“自分磨き”や、趣味・娯楽のために活用されているケースも多いようです。満員電車や渋滞する時間帯を避けて通勤することも可能なので通勤負担の軽減にも繋がっています。

【問題点】

とはいえ、厚生労働省の調査によると、平成28年の時点でフレックスタイム制度を導入している企業はそれほど多いとは言えないようです。従業員数1,000人以上の大企業で21.7%、300~999人の企業で13.2%、100~299人の企業で6.9%、30~99人の中小企業では2.2%という結果。また、人手不足を背景として近年では緩やかな減少傾向となっており、ルーズな社員の管理や社内会議が開きにくくなるなどのデメリットも指摘されています。

フレックスタイム制度は必要ですか?

当事者の会社員は一体どのように感じているのでしょうか。次の質問をして、全国の会社員から本音を聞いてみました。

【質問】
あなたにとってフレックスタイム制度は必要ですか?

【回答】
YES:62
NO:38

━【調査概要】━━━━━━━━━━━
調査対象:全国の成人男女を対象にしたインターネットリサーチ
平均年齢:37.3歳
性別  :男性42人、女性58人
職種  :正社員
回答数 :100サンプル
調査内容:フレックスタイムに関するアンケート
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フレックスタイム制度は必要!約3分の2が必要という結果に

全国の会社員に、フレックスタイム制度が必要かどうかを尋ねたところ、約3分の2が必要だと回答しました。その一方で「必要ない」との回答も38%に。フレックスタイムは意外と賛否が拮抗しているようです。

自分の時間は自分で自由に使いたい!

・時間はとても大切なので、自由に生きる時間帯をコントロールしたい為に(30代/男性/正社員)
・自分自身で出社時間を決める、帰宅時間を決めることで、自分の行動や生活の選択肢が広がると思うから。(20代/女性/正社員)

フレックスタイム制度では自分の意思で働く時間を決められるということに魅力を感じている人が多いようです。「(仕事の)ストレス軽減になる」という理由もありました。

子育てとの両立には必要!

・子どもが保育園に送る時間が決まっていて、仕事に行こうと思うとそれより早くいかなくてはいけないので、フレックスタイムがあったらいいなと思います(30代/女性/正社員)
・子どもの学校の用事などで退社時間より早く帰りたいときに、フレックスであればその分朝早くから働けば万事問題なく済むのですが、今の職場はフレックスがないため、早く帰らないといけないときは、別の日程でその分遅くまで働かないといけません。(40代/女性/正社員)

多くの女性から「子育てと仕事を両立させるためにはフレックスタイム制度は必要」という声が多くあがりました。

通勤ラッシュを避けられる!

・通勤ラッシュを回避できるし、1時間程度用事があるときなどに便利だから。(20代/女性/正社員)
・通勤ラッシュが緩和されると、日常に変化がある方が気分がいいので。(40代/男性/正社員)

通勤ラッシュを避けることができる、ということも魅力的な点のようです。「電車の遅延を理由とした遅刻がなくなる」「多くの人が活用すれば、通勤ラッシュ自体が緩和される」という理由もあげられています。

ワークライフバランスを改善できる!

・日頃、忙しいので、朝、出社前に自分のやりたいことをやったり、家族と団欒時間が作れるのは大きい。(50代/男性/正社員)
・あれば仕事と他のこととのバランスがとりやすいかもと思うこともあります。(40代/男性/正社員)

「仕事と私生活のバランスを改善できる」という理由も多くあげられました。家族・友だち・恋人と過ごす時間が増えることに魅力を感じている人も少なくないようです。

「フレックスタイム制度は要らない」という意見も

多くの人が「フレックスタイム制度は必要」と感じている一方で、「必要ない」と思っている人もいます。どんな理由なのでしょうか。

・今は必要ないなと思う。将来的に子育てや、介護が始まったら必要になると思う。(20代/女性/正社員)
・独り身のため特に必要ないです。今の仕事のスタイルで満足しています。(20代/男性/正社員)
・お客さんが活動する時間帯が決まっているので、フレックスタイムでない方がやりやすいです。(40代/男性/正社員)
・仕事がやりづらい。オンとオフの分け方が難しくなる気がするので、あまり必要のない制度だと思います。(30代/男性/正社員)

「いまの自分の状況を考えると必要性を感じない」という回答がある一方で、フレックスタイム制度のデメリットや懸念点を指摘する声も上がっています。

本当に必要なのは?

今回のアンケートでは、約3分の2がフレックスタイムを必要だと感じている、という結果となりました。

ただ、それぞれの意見を読むと、フレックスタイムがあるからといって、効率的で多様な働き方が十分に可能になると考えられているわけではないようです。導入するか・しないかという二者択一ではなく、「既存の働き方のルール」そのものの見直しが必要なのかもしれません。

あらためて働き方に対する社員のニーズに耳を傾けることから、自社にあった「効率的で生産性の高い働き方改革」がスタートするのかもしれませんね。

次ページからは、すべての回答を公開いたします。

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